個人的な話ですが、最初にExcel95を使い始めたときオプションにある[ユーザー設定リスト]が、何に・どんな場面に使えるのかまったく分かりませんでした。Excelの前にあった「Multiplan」にはなかったように思えますが、Excelのバージョンがどんどんアップしても、使う事はなかった機能です。久々にExcelのオプションを開いて気になり、ようやく使い方の一つが見えてきました。
Excelのツールバーから[ツール(T)]―[オプション(O)]を左クリック(キーボード操作は[Alt]キー+[T]キーの後[O(オー)]キーを押す)すると[オプション]設定画面が表示されます。
Excelで表など項目の連続データを作成するときに、セルに1つずつデータを入力するのは効率が極めて悪い。
次のようにすると連続データは簡単に入力できます。
左図のように月曜日から次の月曜日までをセルB2からセルB9に順次入力するには
セルB2に「月曜日」と入力し、セルをシングル・左クリックします。
選択されたセルの右下(赤丸で囲まれた部分)を確認してください。
ここでマウスの形に注意してください。
ExcelのWorkbookが開いているときに、Worksheetにマウスポインタがあるときの通常の形です。
選択した単一もしくは連続複数セルを移動させるときに使用するポインタです。
選択したセルの外枠に通常ポインタを乗せると移動ポインタに変わります。
セルの右下にマウスポインタを乗せると領域選択ポインタに変わります。
上記メニューから[連続データ(S)]または[連続データ(日単位)(D)]を選ぶと(左・右どちらのクリックでも可)、月曜日・火曜日・水曜日と順次データが入力される。
列方向(B2からC2、D2…)にポインタをドラッグすると、右方向に順次データが入力される。
ヒント!
ポインタのドラッグは、下から上、あるいは右から左に行うと逆順(月曜日→日曜日→土曜日…)にデータが入力される。
上記メニューから[連続データ(週日単位)(W)]を選ぶと(左・右どちらのクリックでも可)、
左図のように土曜日・日曜日を除いた曜日で連続データが作成される。
数値データの場合は、連続データを作成することができます。
セルB2からB7へポインタをドラッグして右クリックを終了させるとCサブメニューが表示される
しかし文字データは…、Dサブメニューで[連続データ(S)]を選択できない。
「月曜日」も「あ」「A」も同じ文字データだが、「あ」や「A」は連続データにできない。
1ページの[オプション]−[ユーザー設定リスト(L)]を見ると、「月曜日」はリストにあるが、「あ」や「A」がリストにない。
この[ユーザー設定リスト(L)]に新しく作成すればオリジナルの連続データが使えそうである。
先頭「1」等の数値データは、Excelで連続データとして使用できるが、「@」は文字データのため標準では連続データとして使用できない(Excel97やExcel95ではできたように思うが)。そこで、「@」.から「I」までを連続データとして使えるようにする。
[オプション]の[ユーザー設定リスト]の[リスト項目(E)]に「@,A,B,…,I」と入力します。
文字と文字の間は「,(カンマ)」で区切ります。
データの入力が終わったら、[追加(A)]ボタンと左クリックします(新しいリストの追加終了)。
作成したリストを実際に使用すると
すでにExcelのシート上に連続データがある場合、そのデータをリストに取り込む(インポート)ことも可能です。
[オプション]設定画面の[ユーザー設定リスト]から赤丸のボタンをクリックします。
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左クリックすると[オプション]設定画面が表示され、取得されたセルの範囲が表示されているので、[インポート]ボタンを左クリックする。
ユーザー設定リストから削除するには、[ユーザー設定リスト]から該当リストを左クリックすると、[リストの項目]に値が表示されるので、[削除(D)]ボタンをクリックする。
Hint! ユーザー設定のリストは、リストの項目に入力可能であれば基本的に何でもOKです。
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