数式エディタ―MathTypeをOffice 2016で使うこと

投稿者: | 2018年7月9日

「Microsoft 数式エディタ―3.0が使えない(2018年5月15日付)」と題してブログで紹介した。過去に数式エディタ―で作成した数式をOffice 2016、Office 2013、Office 2010で編集するには第三者のMathTypeデスクトップを使用すれば可能であると書いた。

その後アドインが提供されたのか、使い勝手はどうかを評価したい。

数式を新規挿入(作成)または編集を行う際に、MathType作業ウィンドウズが起動されます。

MathType編集01

続いて[ライセンス情報]ダイアログ画面が表示されます。
[デモモードで実行する]をクリックすれば作成、編集ができます。

MathTypeDemo

問題1は、この[ライセンス情報]ダイアログ画面が数式の作成・編集を行うたびに表示されることです。かなりわずらわしいし、デモモードの使用期限が不明です。

製品版を購入すればいいのですが、ホームページの情報では1ユーザーの1年間のサブスクリプション(使用権)は49.95€(約6400円)です。毎年使用権が必要です。(問題2)

WIRISのホームページでは、ダウンロード版にはMathType Desktop、Office Online向けMathTypeアドインBETA、Google向けMathType BETAが含まれているようです。

実際にダウンロードしてインストールを行うと、Wordのリボンに付かされました。

WordのMathType用リボン

MathTypeWord01

PowerPoint 2016では表示されませんでした。
しかし[挿入]―[オブジェクト]のオブジェクトの種類には[MathType 7.0 Equation]が追加されます(Excel、Poulisher、Wordにも)。

MathTypeオブジェクトの装入

3つ目の問題はMicrosoftのアドインではないということです。Office 365は頻繁にアップデートされるため今後の対応がどうなるか課題です。

4つ目の問題はMathTypeをインストール後にPCから削除するとエラーが表示されることです。
Excel 2016、Word 2016、Publisher 2016では表示されません。メーカーに問い合わせています。

PowerPoint 2016起動時のアドイン読み込みエラーダイアログ

MathTypePPアドインエラー01

※インストール後プログラムを削除して上記エラーが表示されても[OK]ボタンをクリックすれば正常に起動します。表示させないようにするには、削除前に「C:¥rogram Files(X86)¥MathType¥Office Support」のOffice Supportフォルダーを事前にコピーして(残して)から、再度同じ場所に戻します。

数式エディターをどうするか

機能は少ないがMicrosoft標準の[挿入]リボンにある[数式]を使用することです。

過去に作った数式の編集はできませんが、新規に作成するには充分です。
また、Excel 2016、Word 2016、PowerPoint 2016間ではコピー貼り付けが有効で、それぞれのプログラムで編集ができます。2010、2013でも有効です。

ただし、Publisher 2016にはイメージ(図)での挿入になります。Publisher 2016で数式を使用するにはExce 2016などで作成してからコピーし図として挿入します(リンク貼り付けはできません)。

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