2019年5月1日から新元号「令和」になりました。
最初の1年を「元年(がんねん)」と呼ぶことがあります。
「元年(がんねん)」と呼べるのは改元の年ぐらいでしょう。
過去には、「平成元年」や「昭和元年」があります。改元した翌年だけのきわめて希少な年であります。
「令和元年」が正しいのか、「令和1年」が正しいのか、調べてみるとどちらでもいいようです。
法律で決まっているわけではないようですから、好きな呼び方を使えばいいと思います。ただ、「令和元年」にこだわる方もいるので、つまらない意地の張り合い損なだけです。もめないようにしましょう。
さて、Excelではどうでしょうか。
Excelでは、<セルの書式設定>を使うと元号を表示することができます。
簡単に表示するには、[セルの書式設定]―[表示形式]タブ―[分類]の[日付]で]カレンダーの種類]を[和暦]にする方法です。
しかし、次の図1のように西暦と和暦を併記するには、[ユーザー定義]を使います。
図2 [セルの書式設定]の[ユーザー定義]で<yyyy(ggge)/mm/dd(aaa)>と書式を設定すると、西暦と和暦が併記され、月日が2桁表示になり、最後に曜日が表示されます。<aaaa>とすると「金曜日」のようになります。
[サンプル]に書式設定の結果が表示されますので、確認ができます。
図1のセルA2からA8までを見ると、令和は<元年>ではなく1年>になっています。
Excelでは<元年>という表記はありません。
図1のセルA11は直接セルに「令和元年5月1日」と入力してます。これは、日付データではなく、文字列です(セルの左寄りに配置)。
ところが、セルA13は「令和元年5月1日」と同じように入力されていますが、日付データです。意図的に右寄せしたわけではありません。
これも<セルの書式設定>で行っています。
図3 [セルの書式設定]の[ユーザー定義]で <[<43831]”令和元年”m”月”d”日”;ggge”年”m”月”d”日”> と入力します。
ここで分かりにくいのが先頭の<43831>です。<43831>は2020年1月1日のシリアル値です。
シリアル値とは、Excelが日付を計算するために1900年1月1日を「1」として順に1900年1月2日を「2」、1900年1月3日を「3」と日付に番号を着けています。2020年1月1が43831番目の日ということです。このシリアル値よりも小さい数値ならば<令和元年>と表示しそれ以外は本来の元号で表示するようにしています。
この<セルの書式設定>で令和以降の月日の場合対応します。平成元年を表示するには別の書式設定が必要です。
日付のシリアル値を知る方法は、知りたい年月日をセルに入力し、<セルの書式設定>で[表示形式]タブの[分類]を[標準]にすれば分かります。月日を入力したはずなのに、セルに分からない数値が表示されている場合はこのような場合です。
参考までに平成、昭和の区切りは次の通りです。曜日まで知りたければ、<セルの書式設定>の<ユーザー定義>で分かります。、
昭和64年1月7日のシリアル値は32515
平成1年1月8日のシリアル値は32516
大正15年12月24日のシリアル値は9855
昭和1年12月25日のシリアル値は9856
※1900年1月1日より前の日付をWindowsのパソコンではデータとして扱えません。
<他のOffice ソフトではどうか>
WordやPowerPointで日付を挿入するときは、「令和1年」の表示です。
どうしても「令和元年」としたければ、手入力することになります。
<元年>と表示させることに力を入れても疲れますが(日本だけのことなので)。
<参考>
Microsoft
Excel のセルの表示形式で [ユーザー定義] に使用できる書式記号について
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/883199