ExcelのA列1行目を使わないのはもったいない

投稿者: | 2020年4月6日

Excelのスプレッドシートは列と行によるマス目になっています。

もともと印刷をすることがメインではなく、表計算をするのが主目的です。

そうはいっても、印刷の見栄えを良くしたいのが人情ですが、作業で意図的にA列と1行を空けて(使わない)使用する例を見ます。

たまたま、そんな例をWebで目にしました。

その理由は、

「1列目・1行目に余白を設けた。表全体が見やすくなり、罫線の有無もひと目で確認できるようになった」

というものです。

しかし、これは大きな間違いが3つあります。

 

1.印刷の余白は、行列を開けなくともある

余白を開けるということは、本来の印刷時の余白とは違います。

セルの列と行を空ける(使用しない)ということは、Excelが持っている[余白]調整機能を無視することになり、印刷がうまくいかないことになります。

余白を広げたければ、余白そのものを変更すればいいのです。

1行A列を空けずにA4縦で印刷(PDF化)した場合

excel印刷行列空なし

1行A列を空けずてA4縦で印刷(PDF化)した場合

excel印刷行列空

左余白が多い。右側に全体が移動します。

 

2.[ページレイアウト]で罫線の確認はできる

また、罫線の有無は、[ページレイアウト]にすれば、確認できます。下図参照

昔のExcelでは、[ページレイアウト]の表示モードがなく、[標準]と[改ページプレビュー]しかありませんでした。

[ページレイアウト]モードでの表示で、罫線だけでなく、ヘッダー、フッターの編集・確認ができます。

通常作業もできます。

ページレイアウト

 

3.関数使用時に混乱や間違いの元になることがある

Excel関数には、行列の位置を見ている(カウントしている)関数があります。

ROW関数やCOLUMN関数は、行や列の位置を表示させる関数です。

また、VLOOKUP関数やINDEX関数も、列の番号や行の番号を指定します。

A列1行を空けてデータを入力していくと、間違った行列を指定することがあります。

 

<参考>

【図解】Excelの印刷テクニック、どうすれば思い通りに表や図を印刷できるのか?
https://www.sbbit.jp/article/cont1/37794#image71937

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